サトノクラウン
極端な話、1頭だけキャタピラーを履いて競馬場を走る競争馬がいたらどうですか?
誰もが「何あれーおっそーい」と思うだろう。
しかし、一度雨でも降れば、ヨーロッパのような深くて脚を取られる条件で走ったら。
高速回転がグイングイン空回りする中、カタパルトを背負った戦車が爆進する。
そんなイメージがサトノクラウンだ。
完全なるヨーロッパ血筋。
最大の武器はとにかく重い馬場への適正。
前半に脚を溜められた場合の後半特価スーパー持久力。
そして秘められる世界最強クラスのポテンシャル
弱点は多い。
瞬発力はなくてヨーイドンや高速タイプが力をだす環境は不得意。
輸送が難しい、精神的なムラがある、調子の影響がモロ。
日本で走る限りははまった時にやたら強い個性派。
というかはまるも何もこの馬日本の競馬に向いてない。
それでもポテンシャルでデビューから重賞2連勝を含む3連勝。期待もかなりされていた。
そんな中皐月賞、
致命的に不利を受けエンジンのかかりが遅いこの馬には影響が大きく、無念の惨敗。
相手もドゥラメンテ筆頭の最強世代で悪かった。
調子もイマイチ。
日本ダービーは高速決着でもたて直して、コース適正の利もあり3着。
日本の超一流とも対抗できる力は見せた。
秋は天皇賞。
調子を崩して大惨敗。休養へ。
年明け京都記念。
馬場は重い。調子はいい。すると馬が変わったように大爆走。これが本来のこの馬の力だと思う。
かと思いきや続く香港遠征は輸送でストレスを溜めてしまったか回ってきただけの大惨敗。
続く宝塚記念は早い流れで追走に苦しみ惨敗。
さらに続く天皇賞も昨年と似たさっぱりな内容。
精神的にもムラがあるんだろう。
しかし年末再び香港遠征
世界屈指の強豪ハイランドリールの勝ちパターンを打ち崩す素晴らしい走り。
やはり、国際派で状態さえ問題なければ力を出してくる。
日本との違いは一頭だけキャタピラーを履くか全員キャタピラーを履くかの違い。
みんな条件が同じならあとはポテンシャルが物を言うと言わんばかりの快勝。
世界の評価も受け、年明け京都記念は昨年と同様のはまり条件で快勝。
一個下のダービー馬マカヒキを撃破。
続く大阪杯は早い流れにやられドボン。
やはり日本ではこれを繰り返す。
宝塚記念。圧倒的人気のキタサンブラックが沈む中、
またしてもはまり条件で大爆走で国内G1初制覇。
この馬はやはりみんなキャタピラーを履いて走るヨーロッパでの走りが見たい。
どれだけ強いだろうか。
ダイヤモンドと一緒に凱旋門なんてどうだろうと本気で思っている。
⇒凱旋門賞にはいかないと正式発表。残念。
秋はアメリカ・香港か国内専念とのこと。
ならBCターフ⇒香港ヴァーズの2戦にしてほしいな。
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